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コパキソン (一般名:グラチラマー酢酸塩注射液) を注射するにあたって
- 監修
- 湘南慶育病院 院長
慶應義塾大学 名誉教授 鈴木 則宏 先生
慶應義塾大学医学部 神経内科 教授 中原 仁 先生
コパキソンを注射した後に、注射直後反応、過敏性反応、注射部位反応とよばれる症状があらわれる場合があります。以下の内容をご確認いただき、気になる症状があらわれた場合は、主治医の先生に相談してください。
注射直後反応
コパキソンを注射した後、数分以内に、胸部または顔面の紅潮(血管拡張)、胸痛や胸部の不快感、短時間の息苦しさ(呼吸困難)、動悸または頻脈などの症状があらわれる場合があります。これらの症状は軽度・一過性で、自然に消失する場合が多いですが、重度な場合や軽度であっても症状が続く場合は、過敏性反応のおそれがあることから、ただちに主治医の先生に連絡してください。主治医の先生に連絡がつかない場合は、救急外来を受診してください。また、注射のたびに症状があらわれる場合も主治医の先生に相談してください。
過敏性反応
コパキソンの注射に伴い、のどのかゆみ、持続する息苦しさ(呼吸困難)、発疹やじんましん、けいれん、失神などの症状があらわれる場合があります。これらの症状があらわれた場合は、次回以降の注射を中止し、主治医の先生に連絡してください。主治医の先生に連絡がつかない場合には、救急外来を受診してください。
注射部位反応
コパキソンの注射に伴い、注射部位が赤くなったり、痛みが生じたり、かゆくなる、はれる、しこりができるなどの症状があらわれる場合があります。このような症状を減らすためには、正しい注射方法を身につけることが大切です。毎回、注射部位を変え、注射後はもんだり、こすったりしないようにしましょう。痛みの緩和のためにシリンジは十分に室温に戻して注射します。注射の深さを浅くすれば、痛みが緩和される場合もありますので、主治医の先生に相談してください。
患者手帳の“注射の記録”のページを使って、注射した部位を記録しましょう。
ここに書かれている症状以外でも、気になることやわからないことがあれば、主治医の先生や看護師さんに連絡してください。